35歳からの中国語独学

独学で中国語をマスターするために試行錯誤しています。また中国や瀋陽にまつわる色々な事を書きます。

中国 瀋陽の生活 夜の公園に集まる人々

 中国の東北地方はお笑いがとても有名です。中国の有名なコメディアンには東北地方出身の人が多く、とても有名な趙本山(赵本山)とその弟子の小瀋陽(小沈阳)は遼寧省出身で全国的に有名です。彼らは東北訛りの普通語で舞台を演じます。前に上海出身の中国語の先生に僕は小瀋陽が好きだと言うと、私も好きだけど東北の言葉が分からない事があるので字幕を見ていると言っていました。中国では普通語(北京語)や上海語、広東語など全く違う発音をする言葉がありますが、基本的にニュースなどは普通語なので今の人達は普通語も喋ることができます。 
 
 ある時、youtubeで見た小瀋陽の言葉づかいを私が真似ると、妻に田舎臭いからやめなさい、今はそんな話し方誰もしないよと言われたことがあります。実際は今回こちらに来てみて分かったのですが、妻も含めたほぼ全員がそのフレーズを使っていました。もしかするとそんな東北地方の言葉は中国人にとって、田舎臭いけれどコミカルで人を和ませる響きがあるのかもしれません。

 紹介する動画は今年の夏に私が瀋陽で撮影のしたものです。

 瀋陽では毎日夜になると公園に本当にたくさんの人々が集まり、その数は凄まじく公園の規模によっては千人以上いるように思えます。歌、演奏、踊り、麻雀、書道、縄跳び、ローラースケート、凧揚げなど皆それぞれに色んな事をやって楽しんでいて見ているだけでも飽きません。そんな夜の公園で二人のおじさんが踊っているのを見つけた妻が「アーレンジュアン!東北でとても有名だよ!」と教えてくれました。どうやら二人転(二人转)と言われる東北の伝統芸能のようです。妻もいい加減なとこがあるので定かではないですが、先ほどの趙本山というコメディアンは二人転の演者でもあるらしく、もしかすると中国の東北地方の人々の暮らしや文化の一つの特徴が表れているのかもしれません。