発音と聴き取りは100%同じこと
弱点がコツに変わる
いつも鞄には新中国語・文法の教科書・発音の教科書を入れています。新中国語で朗読の練習に疲れ発音の教科書をパラパラめくっていると、第3声の変化について書かれたページが目に止まりました。先日のエントリーで聴き取りができないフレーズの事を書いたのですが、その原因がこの第3声の変化であることに気がつきました。
最近聴き取れなかったフレーズ
62課の録音を聴いている時に上手く聴き取りができないフレーズがありました。良くわからなかったので本文を見ると今まで出てきた単語ばかりでした。朗読のスピードが少しでも上がると聴き取りができなかったのです。
新中国語4の62課より
どうでしょうか?“有件事想跟您谈谈”というフレーズです。2回めにゆっくり繰り返しているのはわたしの声です。見本をみせた訳ではありませんのでご注意ください。あくまでも本文との違いを際立たてたかったので、あえてわたしの発音を晒しました。
苦手な中国語の発音を自覚していく
第3 声が変化する条件
後ろにくる声調によって変わりますが以下の2点です。
- 第3 声+第3声 の場合 最初の第3声が第2声に変わる。
- 第3声+第1・2・4声の場合 第3声は低く抑えたままで音節も短くなる。
聴き取りができない事には原因があった
ようするにわたしはフレーズになると第3声が変化することを理解していなかったため、録音を聴いた時に聴き取りができなかったのです。先日のエントリーにも書いてありますが、一つ一つの単語自体はいつも聞き慣れた単語です。それにも関わらずそのようには聴こえないのです。わたしの知っている声調記号の発音は間違いではないはず*1で、その声調記号のように聴こえないのは慣れていないだけかと思っていました。
しかしそのフレーズがどのような構造で発音されているか理解することができると、音の一つ一つがはっきりと聴こえるようになったのです。この経験でも聴き取りの苦手なフレーズにはちゃんとした原因があることがわかります。
原因がわかれば朗読のコツをつかめ、以前よりスムーズに読むことができる。
第3声の変化については知ってはいましたがあやふやにしていたため、今回聴き取りができない事によって再確認することになりました。
そして聴き取りができない事の原因をはっきりとさせる事によって、今まで少し苦手だったフレーズをスムーズに朗読できるようになりました。この“想”の第3声の変化はよく出てくることだったのです。やはり聴き取りができないと発音も上手くできないことがわかります。
*1:上の録音データの“想 xiang”の部分を聴いていただければ、わたしがどう聴こえると思っているのかわかります。最初の声が教科書の朗読で2回目がわたしです。教科書の方は“想”は低く抑えたままで音節も短くなっています。わたしの朗読では単独で発音される第3声の声調になっています。