35歳からの中国語独学

独学で中国語をマスターするために試行錯誤しています。また中国や瀋陽にまつわる色々な事を書きます。

新中国語は発音のエチュードという考え方

 このブログでは幾度となく書いていますが、わたしは中国語初級者です。おそらくこの段階を卒業するには、新中国語の5までをきっちりとやり終える必要があると考えています。しかしやり終えるとはどういうことでしょう。私の場合は到達地点を以下の2点に設定しています。

 

  • 本文を拼音や声調記号無しでも読める
  • 本文の録音を聴いて意味を思い浮かべる事が出来る

 

この2点に的を絞ることで、「正確に発音をする」という能力を伸ばそうと考えています。これは会話をするにはまだまだというレベルだと思われます。

 

  新中国語というのは改革開放いこうの1980年に作られた本です。本文に出てくる物語や単語は、インターネットや携帯電話がない時代のものです。例えば「街に行く」というフレーズが出てきますが、この本では「进城」と表現されます。わたしの妻はこのこのフレーズを聞いて、今どきそんな言い方はしないと言いました。このように少し言い回しは古いものもあるようです。ではなぜ「新中国語」にこだわっているのかといえば、一つの課が割りと長いので朗読の練習にはちょうど良いのです。友達の会話やちょっとした物語や故事成語などバリエーションも豊富です。そして多くの文章を読んで色々な中国語の発音に慣れよう思っています。一通りこの作業が終わると、この新中国語はわたしにとって発音の訓練のためのテキストになります。ピアノの練習のエチュードのようなものでしょうか。

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 特に新中国語の4と5は文章量として練習用にはぴったりの分量です。4と5は特におすすめの教科書ですが、ただ残念なことに録音はテープしかありません。現在アマゾンでは購入できないようなので販売元の中華書店から買うしかなさそうです。わたしも中華書店からテープを買って、MP3に変換しiPhoneに入れて聴いています。変換できるカセットコンバーターのアマゾンリンクを貼っておきます。2500円ぐらいの安いものなのでちゃんと変換できるか心配でしたが問題はありませんでした。

 変換の方法はかなりアナログで片面を一つのファイルとして取り込み、トラックは音楽編集ソフトで区切りました。結構めんどうですね。ただこの教科書はその手間をかける価値はあったと思っています。おそらく数年の付き合いになると思いますので下手に色々な教科書を買うよりは良いと思いました。

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新中国語―《基礎漢語課本》日本語版 (4)

新中国語―《基礎漢語課本》日本語版 (4)

 

 

新中国語―《基礎漢語課本》日本語版 (5)

新中国語―《基礎漢語課本》日本語版 (5)

 

 

  

 とにかく新中国語を朗読練習用の教科書にしようとしているのが、現在のわたしの状況です。内容をすべて把握しすべての本文を読めるようになったら、日々の発音の練習をこの新中国語でやる。日々の発音練習用のフォームができあがります。それからでも生きた実用的な中国語の勉強に向かうのは遅くないと考えています。