35歳からの中国語独学

独学で中国語をマスターするために試行錯誤しています。また中国や瀋陽にまつわる色々な事を書きます。

中国語の拼音について初学者の素朴な疑問に答える

 

 とあるサイトでこのような質問を目にしました。

わたしは声調の聞き分けが苦手な初心者で、ひたすら音きいて あとはピンインまるごと覚えているんですが、上級者になったら聞き分けられるようになるのでしょうか?

 わたしもはじめの頃に拼音なんて覚えられるのか、四声を聴き分けることができるのだろうか、これは大変な暗記能力が必要なのではないだろうかと、この質問者のように心配していました。しかし今のわたしはこの質問者の方が心配している問題は少なからず解決したように思います。わたしの使っている新中国語では、初めのうちは文章に拼音と声調が記されもので発音の練習をしていましたが、今は拼音も声調記号も基本的には書かずに朗読の練習ができるようになりました。

 現在のわたしがすべて完璧に聴き取り間違わずに拼音や声調記号がわかるとはいいませんが、上級者にいくまでもなく初級レベルを終了する頃には聴きとった言葉を難なく辞書で調べることはできるようになっていると実感しています。

わたしの学習方法 

 今回は中国語をこれから勉強しようと思っている方へわたしの以前の学習方法を紹介してみたいと思います。わたしも初学者ではないにしろまだ初級者なので、基本的には今でもこの方法で勉強をしています。効率がよいかどうかはわかりませんが、学習成果のあった方法なので参考にしてください。

1.拼音も声調記号も書かれている

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 まずはCDの録音をよく聴いて朗読します。はじめは文章が短いのでそれはほど難しくはありませんが、短すぎてつまらないので飽きるかもしれません。この頃は声調記号も

拼音も記されています。

 

2.声調記号だけ

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 課が進んだので本文が長くなります。はじめは拼音が書かれていないと読めないのですが、CDの録音をよく聴いたり次のページにある新出単語一覧を見ながら読みます。しばらくはこのような声調記号のみ記された文章を単語の読み方(拼音)を調べながら読むのですが、そのうちよく出てくる単語やフレーズは頭に入っていくので、課が進むにつれて最初にかかっていた時間より短い時間で次の課に進めるようになってきます。次の課に進む基準は本文がある程度すらすら読めるようにることです。

 

3.拼音も声調記号もなし。
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 この段階に入ってもまだ声調を覚えた実感はありません。なので録音を聴いて、何度か朗読した後に教科書のコピーをとって実際に自分で声調記号を書いてテストをしてみます。
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 上の写真はコピーをとった本文の上に黒字で声調記号をつけたものを、後から一字づつ辞書をひいて間違っている箇所は赤ペンで正解を書いたものです。どうでしょうか間違いはありますが、ほとんどがあっています。ここまでに幾度と無く出てきた単語やフレーズについてはなんとなく感覚で覚えているもので、違う声調で発音するとどことなく違和感を感じるようになっています。新中国語3までは教科書のコピーをとり声調記号のテストをやっていました。
まとめ

 今回は発音の勉強方法について紹介たので文法や本文の内容を把握する工程は省いてあります、一つ一つの課で朗読をする前には本文や文法をよく理解し内容を把握した上で発音の練習に入っています。ただわたしはこの段階の学習者は徹底的に発音と聴き取りを強化することが重要だと思っていますので、文法的な解釈に不安が残っていてもある程度本文の朗読ができるようになると次の課に進むようにしていました。そして単語の発音を覚えるために拼音や声調記号をひたすらノートに書き取りをしたりはしてません。あくまでも一つ一つの課を前述で紹介した方法で進めていくだけです。(日本語にない漢字についてはたまに書き取り練習をやったりはしていましたが。)短い文章から長い文章へと移っていく過程で、繰り返し出てくる単語、フレーズは自然に覚えていくのです。基本的にはどんな学習方法の紹介でも言われている事ですが、繰り返しCDの録音をよく聴き、大きな声に出して朗読をすることが基本的なことです。そうしていると間違った声調で発音をすると違和感を感じるようになってきます。

 
 現在は新中国語4をやっているのですが、声調記号のテストはやっていません。完璧に覚えているわけではありませんが、よく録音を聴いて教科書を読み新しい単語やあやふやな単語だけチェックするようになっています。とりたてて特別な勉強法ではありませんが、地道にやっていれば自然に身についていくのだと思います。
 

 

 

 

アタマで知り、カラダで覚える中国語の発音

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